海外短信ところかわれば! ~イギリス~
産業革命の遺産
[原田工業株式会社]
(HP寄稿通算回数)
 
バーミンガムといえば、ヘビメタ、有名なサッカーチームやチョコレートブランドがよく会話の話題になりますが、イギリス第2の都市バーミンガムは、イギリスの中でも大きく変貌を遂げた都市の一つではないでしょうか。

産業革命においては、イギリス経済を牽引する工業都市だったバーミンガムですが、ブラックカントリーに揶揄されるように、工場の煙突から排出される黒煙が立ちこめることから付けられた地名が今でも残っており、産業革命の遺産を残しつつも、都市の再生プロジェクトにより、再び新しい街へ生まれ変わろうとしています。

バーミンガムの二大歴史遺産といえば、市庁舎と市議会議事堂です。バロック様式の市庁舎は堂々としたドームに時計塔があり、ビクトリア朝時代の雰囲気を感じることが出来ます。

私がバーミンガムで一番の魅力を感じているのは、産業革命当時の輸送ルートとして重要な役割を果たした、水路が何百もある素晴らしい運河にあると思います。

都市景観はヴェネツィアのそれと完全に似ているわけではありませんが、それは非常に興味深いものです。 運河沿いを散歩していますと、印象的な建物に出くわします。

今や、産業資材の運搬としての機能はなく、観光客を輸送していますが、古き良きものを残しつつ新しい都市へ生まれ変わっていく歴史と文化に富んだ街であり、ここを赴任して、その魅力と奥深さを感じるのは間違いありません。
 


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