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絶滅危惧種ミヤマシジミの保護活動
[NTN株式会社]
(HP寄稿通算回数)
 NTNの生産拠点のひとつである長野製作所(長野県上伊那郡箕輪町)は、絶滅危惧種の蝶であるミヤマシジミの保護活動に取り組んでいます。近年、ミヤマシジミは幼虫の食草不足などにより個体数が減少しており、環境省のレッドデータブックで絶滅危惧ⅠB類に指定されています。
 長野製作所は、2019年に長野県と「生物多様性保全パートナーシップ協定」を締結し、長野製作所の敷地内(約200m2)にミヤマシジミの保護区を整備しました。保護区では、自然保護団体や信州大学名誉教授による指導のもと、従業員が食草となるコマツナギの植樹や産卵試験のほか、草刈などを実施してきました。これらの活動が実を結び、2020年4月に幼虫が孵化し、同年6月2日には羽化に成功しました。現在、長野製作所では保護区の拡張を通じ、繁殖のさらなる安定化に取り組んでいます。将来的には、近隣住民向けに保護区を開放し、自然環境について考える場を提供する予定です。
 NTNグループでは、社会の持続的発展に貢献することを目的に「NTN環境基本方針」を制定し、地域環境との共生を最重要課題として、本活動や森林整備活動などを通じた生物多様性保全を推進しています。今後もグループ全体で自然環境の保護に取り組んでまいります。
 
ミヤマシジミ    長野製作所の敷地内に整備された保護区 
 
幼虫の食草となるコマツナギの苗の植樹    産卵行動を促すための試験 


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