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「品質月間特集」
マルヤス工業㈱における『品質向上活動』について
[マルヤス工業株式会社] |
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(HP寄稿通算回数) |
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マルヤス工業㈱は、自動車用防振金具を主とする部品メーカーでしたが、その後、弊社独自の細物鋼管加工技術を開発し、燃料用集合配管、ABSブレーキ配管等を主製品とする事業、及び銅やニッケルを基材として鋼管と金属金具を接合する技術を確立し、エンジン廻りの配管製品へ、更に熱交換器を扱う事業に販路を拡大し、現在では家庭用熱交換部品も手掛けています。
弊社の品質への取組みポイントとしては、第1は『加工点』の考え方であり、『ワークヘッドと良品条件』です。ワークを空中に浮かべ、位置決めと加工のワークヘッドがどう作用すべきかを考え、原理原則に基づいた“基本変換(加工)”を成立させるためのエネルギーを良品条件として設定する考え方になります。
これにより、今ある設備を基軸に考えるのではなく、バックキャスト的に“ワーク”から“ワークヘッド”、“ヘッドユニット”、“設備ユニット”を考えることで、シンプルコンパクトで品質に拘った装置を考えることができるようになりました。
技術者は日常業務で『ワークヘッドと良品条件シート』を活用しますが、製造技能員もマルヤスフォアマン研修で“半熟ゆで卵をつくる”ことで、“ワーク”と“ワークヘッドと良品条件”の重要性を学びます。これらの基本変換は、全ての『加工』に通ずる概念で、“工法コード”に紐付けし、弊社全拠点一律にパッケージとして展開されます。
第2のポイントは、『人財育成道場』から『教育訓練コーナー』に至る人作業の教育・訓練です。道場主が、”教える立場の人”を育てる教育を行い、心を取得した職制、インストラクタが自分の職場に戻り、自分の職場に合った訓練道具を準備し、教育する形式をとっています。全ての工場に共通の”生産のルール”に基づき、多国籍に対応できる翻訳資料を用意し、”人・加工”や”加工確認”の実技も教育します。
また、最近では生産技術Gが“加工点分析”で取得した画像や品質推進Gが作業遵守分析で取得したウェアラブルカメラ画像も、判り易くコメントを追加することで、工法コードやビジュアル作業手順に紐付けて第一線の作業者の方々にも教育資料として見て頂くように工夫しています。
本取組みは、弊社のみでなく弊社の活動をご理解いただき、道場を開設頂いた全ての協力会社様に、上から目線の工程監査ではなく、即日、教育ツールを展開・活用することで負担を軽減し、喜んで呼んでいただける品質向上活動を推進しております。 |
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図1.ゆで卵の良品条件シート |
図2.1ケ流しコンパクトカチオン塗装装置 |
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図3.鍛造工程からメッキ・トップコート一貫生産ライン |
図4.人財育成道場と教育風景 |
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図5.Cuろう付け加工点の動画 |
図6.フレアシート面AI画像検査 |
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