トピックス
羽村工場での新型車(ランドクルーザー250)生産
[日野自動車株式会社]
(HP寄稿通算回数
 日野自動車はトヨタ自動車㈱から委託を受けて羽村工場(東京都羽村市)で完成車を年間10万台以上生産しています。
 羽村工場はトヨタ車専用の生産工場として1963年に操業を開始して1968年からハイラックスを生産し、海外へシフトする2005年までの長きにわたり生産したのち、2009年よりランドクルーザープラドの生産を行ってきました。
 先日「ランドクルーザー250」として全世界へ発表され、来年14年振りのフルモデルチェンジを控えています。
 ランクル250では2トーンカラー仕様や、HEV仕様の導入などものづくりの面で変化点があり、部品点数は増え、車格も一回り大型化していることで生産スペースの課題がありました。
 2トーンカラー仕様(ルーフが異なる配色の仕様)については、2005年から生産を開始し、昨年12月に17年間の生産を終了した「FJクルーザー」で培った経験を生かしてマスキング方法など効率的で高品質な工程を作り込んでいます。
 スペース面では、工場の限られた場所の中で知恵と工夫を凝らしています。スペース分科会としてワーキンググループを立上げ、現行モデル生産期間中から徐々に改善を行い、従来の生産ラインから約1割のスペースを削減しました。
 具体的には、部品の取り回し場所をライン側に近接化し、一部の大物部品については、サプライヤー様と協業で順立て化などの改善を行いました。捻出したスペースで荷量の増える部品受入れや、ランクル250から新規で取り組むCKD部品の梱包出荷を行います。

 羽村工場は、東京内唯一の自動車工場として羽村市の10分の1の人口にあたる約4,000名が働く工場です。「人財尊重」を掲げ、働きやすい職場環境を目指し、暑熱/寒冷対策を始めとした改善を重ねております。
 また、工場周辺は操業当時に比べて住宅が増えてきており、ヒノトントンZOO(羽村市立動物園)や、毎年春の桜まつり、小学生の工場見学などを通して地域交流を行っております。
地域と共に歩み、羽村工場から良い車をお届けできるよう日々取り組んでいます。


一覧へ戻る