矢崎グループは、世界46の国と地域で事業を展開しています。
2022年には、グアテマラ初の自動車部品メーカーとなる矢崎グアテマラ(株)(以下、YGS)をメキシコ国境にほど近いサンマルコス県に設立し、自動車用ワイヤーハーネスの製造を開始しました。グアテマラでは貧困が深刻な課題であり、現地で雇用を見つけるのが困難なため、約200万人の住民が北米に移住し送金を通じて家族を養っています。YGSが所在するサンマルコス県から北米に向かう移民も少なくありません。
YGSは、労働者の95%が農業従事者で雇用の機会が少ないこの地域で、中学校卒業以上で年齢や読み書きなど一定の条件を満たした人を正規従業員として採用しています。YGSの設立により仕事を探していた若者たちが職を得て、移民の道を選ばなくてもよくなりました。そして、安定した生活を送れるようになり、ここで働く従業員とその家族を中心にたくさんの笑顔が生まれています。また、交通、警備、買い物、飲食や宿泊業などへの波及効果により経済が活性化し、地域住民の生活にも良い影響を与えています。
今後は、この地域で活動する国連高等難民弁務官事務所やNGO、行政等と一層連携を深めつつ、合法的な移民からの雇用も行うなど、さらなる貢献を目指していきます。本件の詳細については、弊社の「サステナビリティレポート2023」に記載しておりますので、ご参照いただけると幸甚です。 |
|